・ｼﾅﾘｵ：☆☆☆☆☆

笑い　　：☆☆☆
感動(泣)：☆☆☆☆☆
不思議　：☆☆☆☆

・挿絵：☆☆☆☆☆

・総評：95点

・電撃文庫
・作者：山科千晶

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あらすじ＞
「ーー満月じゃなくても、会えるのか」
渋谷ハチ公交差点。俺は一人の女性に出会った。その交差点で死んだ彼氏トキを何年も待ち続けているという噂の、“渋谷の月待ち女”イズミ。茶色や金に染めた髪の色を見慣れた俺の目に、彼女の真っ直ぐな黒髪がやけに眩しく映る。
そして、俺は、そんな彼女に惹かれたのっだった……。
眠らない街東京を舞台に、“渋谷の月待ち女”イズミを巡る二つのラブファンタジー。

＞ラノベで泣いたのは久しぶりです。個人の価値観によってそれぞれですが、これはとても作り込まれた上で、感動的で、切なくて、まるで自分が東京にいるようにさえ感じられるほど、心にいつまでも残る作品です。
東京の喧騒の中を生きていく、どこにでもいるようなヘタレ男と女子大生。頼れる友、繋がり、物語が進んでいくうちにだんだん文章に引き込まれていきます。

この作品は二つの物語を一つにしたもので、読者をハッとさせる部分がいくらかあります。その意味が分かったとき私は素直に「ああ……そうか…」と感嘆してしまいました。
そして中盤から、視点の違うつきこいが始まります。このストーリーの根源です。特にラストには胸が詰まるような感じでした。ホントに切ないです。

残りの5点は今後続くかどうかが微妙なので引かせてもらいました。個人的には是非続刊を出してほしい…

ちなみにイラストは「リバーズエンド」などを手がけている高野音彦さんです。
買われた人や詳細を知りたいという人はどうぞラノベ板にいらしてください(^_^)v
★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
「俺よりいい男かっ」という言葉は視点が変わることによってとても親近感が沸きますｗ