●[コミック] すぱすぱ (すぱすぱ) 忘我さん [2007年5月31日] |
・シナリオ:☆
萌え :☆☆☆
笑い :☆
ほのぼの:☆☆☆☆
・作画:☆
・総評:35点
・作者:三宅大志
第一印象、わりとフツーなラブコメ。ただし変身ヒロインの発想は悪くなかったですね。
絵柄のせいか、ほのぼのとした印象が強い作品です。というかこの作品、とにかく絵がかなり下手。……なんとかして下さい。
あと、絵が及ばないためか、シリアスの書き方も下手です。イマイチ盛り上がりに欠けます。
また、同じオチの使い回し表現が目立ち、シーン展開を見ても、同じような流れで組まれてるため、飽き性の方には間違いなく耐えられないつくりになっています。(実際、私も2巻で飽きがきました。)
単行本の6巻で第1部完結とし、短い第2部を作って真の完結とされるようですが、正直、要りません。第2部はわりとシリアスっぽいようですが、あの絵柄でシリアスは有り得ません。技量をわきまえて下さいって作者に言ってあげたいくらいです。なんですか、『もう1人の許嫁』って……。後付け感が丸出しというより、グダグダ感が……。
あと、千早のツンデレ設定は後付けっぽくて違和感しか感じませんでした。また、燐や翔子という魅力的なキャラクターがいるにも関わらず、鈴と水森ばかり押し出しすぎて存在感が有りませんでした。その2名については極端な話、いてもいなくても同じなレベルです。
他のサブキャラについても、話が進むごとに存在感がなくなってきます。正直、キャラクターの使い方が下手だといわざるをえません。
……掘り返せばヤバいほど短所が出てきてますね。キャラクター命のラブコメなのに、肝心のキャラクターが不完全燃焼してます。とにかく作者の技量不足が際立っています。
良いところといえば、ヒロインの特殊性と萌え度が高いくらいで、やがて飽きがくれば……。鈴はロリ属性というか、あの絵はどのキャラも幼く見えるため、ロリも何もないような……。
純粋にラブコメを楽しみたいなら、お勧めはしがたいです。
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