●[ラノベ] まぶらほ (まぶらほ) 忘我さん [2007年4月27日] |
・シナリオ:☆
萌え :☆☆☆☆
笑い :☆☆☆☆
怖い :☆☆
・挿絵:☆☆☆☆
・総評:45点
・富士見ファンタジア文庫 ・作者:原作:築地俊彦 イラスト:駒都え〜じ
個人的には最初の2巻程度が最高な作品でした。
落ちこぼれ高校生、式森和樹のもとに3人の美少女たちがやってくる……という、ラブコメの基本形ですが、正統派の夕菜は除き、他2名の絡みは面白いものでした。ヒロイン達の主人公に接触する理由が黒く、当時にしては珍しいタイプのラブコメだったと思います。
また、2年B組の腹黒さには非常に強いインパクトを与えられます。あれだけ真っ黒なクラスメートというのも、まずないでしょう。
ラブコメの属する「特殊なキャラ日常引っ掻き回しもの」は、作者の突飛的な発想力勝負ですが、この作品、最初のうちはその点が非常に強く表れていたように思います。(事実、かつてのドラゴンマガジンの看板作品でした。)
が、長期連載になって作品本来の個性が失われつつあり、進むにつれて勢いが衰えていってるのを感じています。下手すれば、宮下未妃氏や浅草寺きのと氏のコミック版のほうが面白いかもしれません。私にとって、現在は番外編である「メイドの巻」シリーズのほうが面白く感じるのは確実です。
私としては凛&玖里子が丸くなりすぎたのが大減点。この2人は序盤の絡みのほうが面白い。
また、この作品、番外編や書き下ろしからキャラクターを無理矢理移植しているため、本編において食い違いが発生しています。
話を戻します。
最初のうちは面白いです。が、進むにつれて面白くなくなります。理由は簡単で、作品の個性が薄れ、内容がかなりグダグダになっているためです。
最後に…… 番外編の「メイドの巻」シリーズはまだ勢いがあると思います。夕菜の壊れっぷりが激しく、本編とは違った姿が見られたり、萌え要素を本編以上に前面に押し出してるためでしょう。(ただ、仕事に私情を挟むリーラの姿は微妙なんですが……。)
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