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[コミック] まほろまてぃっく (まほろまてぃっく) 忘我さん [2007年4月26日]

シナリオ:☆☆
萌え  :☆☆☆☆
笑い  :☆☆☆
感動(泣):☆☆☆
作画:☆☆☆

総評:60点

作者:原作:中山文十郎 漫画:ぢたま(某)



まず、ぢたま氏の後ろの記号は(某)などではなく、正確には「某」を○で囲ったものなんですが、携帯電話でこの文字を打ち出すのは無理だったので代用致しました。御了承をお願い致します。

さて、アニメ版についてのレビューが書かれていたので私は原作のレビューを致します。

まず、既にあげられてるように、設定が荒唐無稽です。が、今思えばメイドさんが銃とか剣持って戦う姿が萌えだと云われるのは、この作品が加速させたものではないでしょうか。そういう意味では先駆者的かもしれません。

ジャンルはSFラブコメといったところでしょうか。「メイド」「ドジっ娘」「幼なじみ」「美人教師」……とラブコメの基本属性を揃えており、主人公の周囲の設定はベタです。しかし、まほろさんと式条先生のどつき漫才がいい味してます。

ラブコメ的なノリで書かれてきたためか、明らかに後付けと見られる設定が多く、全体的なストーリーで判断するなら良作とは言い難いです。せっかく、ラストに泣きゲー的なシーンがあるのに、唐突にやってくるエンディングがあまりに抽象的すぎて魅力を損ねています。このあたりは「大人の事情」というやつなんでしょうか。

ヒロインのまほろさんの存在が荒唐無稽ですが、また斬新であり、以降の作品に与えた影響は大きいはずです。そういう意味でこの作品の果たした功績は大きいといえるでしょう。

ストーリーはイマイチですが、まほろさんの葛藤を味わいながら見ていけば、ラスト(厳密にはラスト寸前)は素直に感動できます。が、以前にあげたように抽象的なエンディング、加えて主人公の周囲が有り得ないほど円満かつ平和的に収まりすぎてることに疑問を提唱せざるを得ません。

マンガ作品としてはイマイチですが、現代メイド萌えのバイブルとして認識すると面白いかと。メイ道の王道はきちんと押さえられていて、メイド萌えを主張するなら読む価値は十二分以上にあるでしょう。

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