●[アニメ] 紅 〜kurenai〜 (くれない) Linkさん [2008年8月20日] |
・シナリオ:☆☆☆☆
感動(泣):☆☆☆☆☆
ほのぼの:☆☆☆☆☆
熱い! :☆☆☆☆☆
・作画:☆☆☆☆☆
・音楽:☆☆☆☆☆
・総評:95点
久しぶりにおもしろい深夜アニメを見つけちゃいました。いやもう、神アニメですね。
ちなみに私はこの作品の原作や前評判などの予備知識等を一切なしで、アニメから入りました。 夜中にテレビを点けたらやってたので、見始めたらいつの間にか全話見てたという感じです。 なので、あくまで原作を知らない人間のレビューとしてご覧下さい。
「守るべきものが見つかったとき人は強くなれる」 というのがこの番組のキャッチコピー。
その売り文句に恥じないすばらしい作品です。 また、展開の持ってき方、BGMの使い所、演出、出演声優の演技、どれをとってもすばらしい。
オープニングテーマ「Love Jump」
歌:栗林みな美
エンディングテーマ「crossing days」 歌:新谷良子
両方の方とも曲を聞くのは初めてでしたが、良い味出してます。特にオープニングの方は神です。
では次にキャラ紹介を含めた簡単なストーリー紹介
紅真九郎(主人公)・・・揉め事処理屋を営む高校生。性格周りの個性豊かな女性キャラに振り回されっぱなしというどっちかというとヘタレキャラ・・・と思ってたのですが、実は過去のとある事件をきっかけに家族を失い自分一人が生きてることへの後ろめたさからなのか、幸せに対して強く渇望出来ないという描写がしっかりと描かれ従来のヘタレとは一線を画す意味のあるヘタレ。 そんな主人公が紅香の連れてきた、紫によって徐々に成長していく物語。
九鳳院紫・・・とある目的のため紅香のよって真九朗のところに連れてこられた大財閥九鳳院家の娘。七歳。 世間知らずで、世の中の常識を全く知らないいわゆる箱入り娘。 始めは真九朗と衝突するが次第に世の中のことを知り成長していく。 最初はプライドが高く、ソリが合わないことも合った彼女ですが主人公と生活を共にしていくことで変わっていきます。 なによりこの作品では紫がいいです。素直というか、動きの一つ一つが、台詞の一つ一つが和ませてくれます。 紫はいい女になるよ、きっと (※私はロリコンではありません)
村上銀子・・・主人公の幼なじみ。情報屋として主人公をアシストする。 メガネに貧乳でツンデレというある意味最強のキャラ。
崩月夕子・・・主人公専属の大和撫子、もとい主人公Loveの先輩キャラ。主人公の師でもあり、主人公のことを理解する人の一人。始めはただの主人行Loveなだけかと思いきや、自分の生まれた境遇、生い立ち、そういったものの重圧に負けない強い人。 憧れます。 余談ですが、夕乃役には新谷良子さんが演じられてます。アンチというほどではないんですが、新谷さんは「ギャラクシーエンジェル」のミルフィーユ役や「おねがいツインズ」の四道晴子役のいわゆるお馬鹿キャラのイメージが強すぎてあんまり好きではなかったのですがこの作品を見て芯の強い女性を見事に演じきってるのを見て考えが改まりました。 いや、良い演技してますよ、彼女。
なお、原作とは多少設定の違いがあるため、原作の入門書的な感じで見ればよいかと
最後に一言 環はいい女です。
★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
前述したことと被ってしまいますが
ちょっと気になったので、アニメを全部見終わった後にこの作品について調べてみたところ、どうやら細かいところから重要なところまでだいぶ設定の違いや、省かれた話や設定、キャラがあるようです。 (このレビューを書いてる時点で原作はまだ未読)
でもそれは、1クールという制約上を仕方のない処置なのかなと割り切って考えれば良いと思います。 だからこそ、ここまですばらしい作品を作ることが出来たのだから1クールではなく2クールでしっかりと原作通りに踏襲して欲しかっただけに、残念な意味で5点マイナスしました。
一応僕も原作と明らかな違うアニメ作品を毛嫌い傾向はありますが、あくまで原作は原作、アニメはアニメと一つのパラレルワールドして見ればいいかなと思った作品でした。
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