●[コミック] クロノクルセイド (くろのくるせいど) 忘我さん [2007年4月22日] |
・シナリオ:☆☆☆☆☆
感動(泣):☆☆☆☆☆
感動(驚):☆☆☆☆
熱い! :☆☆☆☆
・作画:☆☆☆
・総評:91点
・作者:森山大輔
最初に述べますと、私が見た中ではドラゴンエイジ誌上最大の良作です。
時間に迫られながらも必死で戦い続けるロゼットとクロノの姿には、素直に感動させられました。作品の締めが明らかに他の格闘系作品とは異なります。どう異なるかはあなた方の目で感じて下さると幸いです。
ラスボスの行動目的が少々ありきたりですが、それ以上にストーリーで魅せられるので、カバーされています。ただ大きなマイナス点としましては、少ない巻数に壮大なストーリーを詰めたせいか、説明不足が目立つ点でしょうか。恐らく「悪魔」だからという理屈で説明もなしに魔術のような力が行使されたり、魔石使いに関する説明も全然なく、ラストがあまりに急速展開されすぎてぼかされたままになっていること。(もっとも、後者は読者に考えてもらうという作者の意思ともとれなくもないのですが、私には説明不足と感じました。)
ですがストーリーや主人公たちの目的、作品のテーマに一貫性があり、ラストが綺麗に結末しています。ストーリーに視線を傾けていれば、説明不足な点も大して気にならずに読めるでしょう。
| | |