●[ラノベ] 終わりのクロニクル (おわりのくろにくる) エルメスさん [2006年10月18日] |
・シナリオ:☆☆☆☆☆
感動(驚):☆☆☆☆
熱い! :☆☆☆☆
不思議 :☆☆☆☆
・挿絵:☆☆☆☆☆
・総評:90点
・電撃文庫 ・作者:川上稔
「――佐山の姓は悪役を任ずる」 大物総会屋の祖父に、悪役を果たすための技能を与えられ、そしてその力の行く末を指南されることなく祖父を失った少年佐山・御言 その力を恐れるが故に、本気になることの出来ない少年は、いつ本気になるのだろうか?
佐山・御言が「全竜交渉」の権限を亡き祖父から譲り受けたところから物語は始まる
何も持たぬが故に「Low-G」と呼ばれる世界、最後に生き残った世界としての責務 佐山の祖父たちが残した過去との遺恨 これらを解消することを目的とした「全竜交渉」 そこは自分が傷つき相手を傷つけ、そして他人が傷つく可能性のある場であり、「本気」になれる場でもあった
果たして佐山は本気になれるのか? 果たして世界を滅びから救うことはできるだろうか? 果たして過去の遺恨を晴らすことはできるだろうか?
「動け。問うこととは、答えてくれるものに抗うことだから――」
鬼才川上・稔の贈る、エロスとバイオレンス、そしてマロさに満ち溢れた日常よりほんの少しずれて変わった世界 最終巻が1000ページを越えたのはあまりにも有名な話である(ぁ
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