●[コミック] 秋葉原いちまんちゃんねる (あきはばらいちまんちゃんねる) 忘我さん [2007年5月31日] |
・シナリオ:☆☆☆
萌え :☆☆☆☆
笑い :☆☆☆
感動(泣):☆☆
・作画:☆☆☆☆
・総評:74点
・作者:宮下未紀
宮下未紀氏の短編集です。(わからない方、この方の有名な作品では「よくわかる現代魔法」ってのがあります。私は読んだことがないですが。)この作者の書いたコミック版「まぶらほ」が悪くなかったので、1冊、大した出費じゃないからとばかりに購入。
正直、印象が変わりました。
「まぶらほ」が萌え属性を意識しまくった内容になっていたので、こちらもそうかと思いきや、そうでした(笑)。これだけなら、まあ60点程度をつけていたと思います。しかし最後の2作品が意外に真面目で、印象が一変。
短編なのでつくりに関して細かいことはいいません。当然、人によって好き嫌いが出るはずですし。
作品内でちょっとしたお遊びがされています。例としては、1&2作品目に出てきた御厨志尽に激似(同一?)のキャラが4&5作品目で出てきたり、6作品目にも出てます。また、作中に登場したオタク男性の握るゲームソフトのパッケージが巻内の別作品のイラストだったり……。これは面白かったですね。
短所としては、宮下未紀氏のマンガ作品全体にいえることですが、インパクトに欠けてる気がします。絵は綺麗で好きなんですが、マンガとしてはどうなのかと。背景描写が希薄なうえ、派手な効果線が少なく、派手なコマ割りも見られません。(というか絵師の方がマンガを書くと大抵この短所が出てくる。)
私的には、わりと彼女の絵って、マンガというよりはイラストレーターっぽいんですよね。
オタク向けな作品やネタが多く、万人向けとは言い難い1冊です。しかし、同じ彼女の作品でも「まぶらほ」や「ピクシーゲイル」とはまた方向性が異なるため、ファンなら必読書といえるでしょう。
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