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暁の護衛 〜罪深き終末論〜 しゃんぐりら (あかつきのごえいつみぶかきしゅうまつろん) 真風さん [2010年6月10日]

・シナリオ:☆☆☆
・H度:☆☆
・GAME:☆
・音楽:☆☆☆☆
・CG:☆☆☆☆
・難度:☆

・総評:62点



■あらすじ
【禁止区域】……

上空をヘリが飛び、報道カメラが映し出す。
現代日本が残した唯一にして、最大の負債。

一般人としては生きられない者たちが逃げ延びる最後の砦を幾千の国家の犬たちが包囲する。

禁止区域強制退去法案によって、間もなく区域に住まう住人たちを強制的に捕獲せんと立ち塞がる。

区域に住まう者。
彼らにとってただ、この区域は生き易かった。

誰にも縛られず、己が意志のままに。
人として認められたかった。

そして、自由を守る為の戦の火蓋が切って落とされる。
海斗たちにとって、日常が終わる瞬間だった。

■シナリオ
暁の護衛からFDを経て、この三作目の終末論。
集大成を豪語するだけあって、「ひょっとしたら…」とあかべぇ系列が飛躍するとまでは言わないまでも良作を期待していたユーザーも多いことだろう。

脆くもその期待は落胆へと変貌してしまった。

シナリオ軸は大きく、麗華たちプリンシパル側と禁止区域側の表と裏で構成されている。
シリアスばかりで構成されそうな今回の終末論だったが日常シーンも意外と散りばめられており、笑いの部分が前作と同程度を維持しているかは論議を醸すとしてもまあまあ、面白い。

ところがシリアスに入って中盤以降が相当、酷い。
中途半端でチープな戦闘描写のオンパレードに描写不足で未回収の伏線は残ったまま、オリンピックも驚愕の駆け足ダッシュのやっつけ仕事。

世界観は良いのに、無駄キャラ多いしで風呂敷拡げっぱなしでそのまんま、唐突にエピローグ。
そもそもメインヒロインの筈に思えた麗華と薫のシナリオ展開被りまくりの8割スキップ。

やっぱり、残念だった竜頭蛇尾の未完成。
資金繰り厳しくて早く売りたかった感満載である。
上手く、じっくり料理すれば80点乃至は90点を飾れたものをやっつけで肩透かし。

どうしてこうなった。
やっぱり、この辺があかべぇの限界なのかと思わざるを得ない。

■H
麗華   3
薫    3
朱美   3
清美   2
舞    2
その他 各1

シーンのCGは良いが、尺と濃さは薄く淫語や声も淡泊に喘ぐだけ。
実用には遠い。

■GAME
パッチ充ててもバグが酷い。
充てなければ、ストレス間違いなし。

背景間違い、音声抜け、テキストと音声の間違い、シナリオチグハグなど。

■音楽
主題歌
【幻想の城】 Vo.榊原ゆい

ED1
【永遠の孤独】Vo.Barbarian On The Groove feat. 璃杏
ED2
【永劫回帰】 Vo.Barbarian On The Groove feat. 璃杏

主題歌とかOPがシリアス調なので結果的にシナリオと合致してない感じがする。
どちらかというとEDのが好きかも。
カヒーナだし

■声優
大波こなみ(麗華)
羽高なる(朱美)
芹園みや(薫)
さくらはづき(清美)
稲狩裕子(舞)
榊原ゆい(彩)
成瀬未亜(萌)
佐々留美子(沙代)如月葵(妙)
大花どん(ツキ)

やっぱり、ヒロイン多すぎ。
キャラと声は合致してるし、キャラの魅力は出せてる

■CG
総CG数105枚で出来は文句なし。
あえて言えば、残念な感じになってる戦闘シーンは原画も少ないのでCGが良いだけでも……とは思う。

まあ、でも塗りも良いし、流石のトモセ画。

■難度
攻略時間は共通6時間前後で個別が10分〜3時間位。
10分ってのは12人のヒロインのうち、派生ENDという形のヒロイン。

攻略するとおまけで前作のヒロイン5人+清美のシーンがある

■総評
良作と言える筈だったものが凡作レベル。
非常に残念なというか勿体無い作品になってしまった。

とりあえず、コメディテキストに向いてるという意味意外でも色んな意味で日常シーンは衣笠氏でシリアスシーン書けるライター必要なあかべぇ(しゃんぐりら)

★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
麗華とかのキャラは可愛いけど、唐突にエンディングで海斗と北海道に旅立つとか

ねーよ

思わず、突っ込んだw

無印とFDまでなら、80点だったんだけどなぁ
この出来だと続編あった方が良いのかも知れん

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