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そして明日の世界よりー etude (そしてあしたのせかいより) 真風さん [2007年12月13日]

・シナリオ:☆☆☆☆☆
・H度:☆
・GAME:☆
・音楽:☆☆☆☆☆
・CG:☆☆☆
・難度:☆

・総評:80点



人気となった健速氏と植田亮氏の原画で描くシナリオ重視の作品。
あらすじは地球に向けて【星】が落ちてくるという規模災害によって、世界の終りと共にまた、人々にもわずかな余命が宣告されるという終末系物語。
その中で主人公たちが暮らす孤島を舞台に選ばれた者のみが避難、生存できるというもの

シナリオ:
・核となるもの(一本筋)
→終末を知る前の日常
シリアスに説得力を持たせる為に相当する部分である。
描写はかなり、細かくされているが逆に中だるみの部分

→個別〜NORMAL
各ヒロイン、引いては私たち自身も含め感じうる、この世界においての理想の状況や意志を形成したもの
終末により、物理的に消えてしまうものと消えないもの

→アフター
生存したものがこれから、どうなっていくかを描く

健速氏のテキストに感じるのは【一貫した筋】
今回の場合、週末を取り巻く状況という太い筋が通っていて、描写や世界観の徹底した綺麗な雰囲気が出てる
プレイヤーの共感を担保に、過程や物語の重みや力を感じる文章になっている。
逆に短所はその筋ゆえの細かい描写の展開の粗さと飽きたら最後だということ。
特にノーマル→アフターの文章は秀逸で、健速氏の幅が広がったと思う(特有の節はあるが)

H:
少ないけど、さすがに重要視はしなかった

システム:
不備なし

音楽:
この面子と個別にも一曲ずつ、ちゃんとしたものがあると着たら、こうせざるを得ないだろうと

CG:前より上手くなったというか、淡い描写が出てて良いんじゃないかと

難度:なし

総評:
終末系の物語というのは割と珍しくはない。
けど、それにこの力と一貫性を持たせられるのは健速氏の力あるところなのだろうと。
万人受けする作品でもない、飽きやすい部分も抱える作品であるとは思うが良い作品だったと思う

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