ギャルゲーレビュー板−個別表示


板TOP  レビュー検索

探偵オペラ ミルキィホームズ ブシロード (たんていおぺら みるきぃほーむず) あとりさん [2013年3月26日]

・シナリオ:☆☆☆
・H度:−
・GAME:☆☆☆☆
・音楽:☆☆☆☆☆
・CG:☆☆☆
・難度:☆☆☆

・総評:75点



■あらすじ
時は大探偵時代。

――二十一世紀。
『トイズ』と呼ばれる特殊能力を持つ探偵と怪盗、二つの存在が世界を賑わせている時代。
世界は空前の『大探偵時代』をむかえていた。

新旧の文化が複雑に入り交じる偵都『ヨコハマ』を舞台に、未来の名探偵を目指す4人の少女たちと
過去に探偵であることをやめた青年との物語が、ここに幕をあける。


■シナリオ
2010年秋に放映していたアニメはかなりカオスでブッ飛んでいて、多くの中毒者を生み出したこの『ミルキィホームズ』。
私もその内の一人……と呼べる程かは分からないけど当時は結構、ハマっていたので今作品、期待を持ってプレイをした。

そして内容だけど――普通。
期待外れとは言えないレベルには面白い。
けれど凄く良かった!と称賛は出来ない。
理由を一言で言うと「アニメとは全く別物だから」。
それはそれでと思うかつまらないと感じるかで結構、意見が割れそう。

物語は主人公『小林オペラ』の視点で進み、ミルキィホームズの4人と協力しながら、事件を解決していくと言うオーソドックスなもの。
話数方式で全6話。その内2〜4話は選択肢によって順番が変わる。

構成は毎話、【プロローグ→OP→会話パート→捜査パート→QCAパート(後述)→ED】と言う流れでアニメ風。
会話パートで“疑問点”を覚えるか否かを選択、捜査パートで“ファクター”を探し、QCAパートで決着がつく。
途中の選んだ選択肢でヒロイン4人の好感度が上下し、第6話のデートイベントの内容が変化する……と言うもの。

話としては結構、短く簡潔に纏めてある間に探偵側と警察側のこともきちんと、あっさり目ではあるけれど掘り下げていて丁寧さを感じる。
謎や推理に矛盾や破綻は無いし、テンポも良くさくさく進められる。
アニメとは別物ではあるけれど、普通に面白いのでストーリーについては申し分無い。

ただ、一周5時間も掛からない程の長さで、圧倒的に短い、短すぎる。


■キャラクター
主要登場人物は探偵5人・警察5人・怪盗4人で合計14人と、結構、多い。
基本的にアニメと同じ面子だけれどアニメには出て来ないキャラも複数いる。

上でも言ったけれどアニメとは全く別物でアニメと性格が違うキャラも多い。
アニメでのキャラに慣れていると、お前誰やねん? 状態である……特にネロ


■H度
皆無なので特筆することもない。


■GAME
会話パートでの疑問点記憶・捜査パートでのファクターの記憶……あとQCAと言う、指示通りに十字キーや○×△□ボタンを押すアニメーションパートがある。
操作は単純なのだけど、これが結構、面白く癖になる。

システム面はあまり誉められない。
一本道で周回プレイには向いていない仕様なのに、CGをコンプするには最低4周しなくてはならない訳だけど、既読スキップが無い。
好きな場所でセーブが出来ない等、少し不親切。


■音楽

●BGM
曲数は45曲。主要登場人物の殆どに専用BGMがあり、ミルキィの4人には一人2曲ずつある。
使われる場所が決まっている曲が多く、印象に残りやすい。
好きな曲も多いので、BGMに関しては花丸をあげられる。

●ボーカル曲
・OP
「雨上がりのミライ」 / シャーロック・シェリンフォード(三森すずこ)、譲崎ネロ(徳井青空)、エルキュール・バートン(佐々木未来)、コーデリア・グラウカ(橘田いずみ)

・最終話OP
「INFINITE CRISIS」 / 飛蘭

・ED
「聞こえなくてもありがとう」 / シャーロック・シェリンフォード(三森すずこ)、譲崎ネロ(徳井青空)、エルキュール・バートン(佐々木未来)、コーデリア・グラウカ(橘田いずみ)

OPは両方、曲・映像共に質が高く中毒性が強い。
最終話のみ曲を変えると言うのは、演出的な意味でも素晴らしいし、お気に入り。

EDはしっとり系の良曲。
此方もある意味破壊力が強いので、フルで収録されているのが嬉しい。


■声優
三森すずこ 徳井青空 佐々木未来
橘田いずみ 明坂聡美 南條愛乃
新谷良子 田村ゆかり 沢城みゆき
岸尾だいすけ 下野紘 寺島拓篤
森嶋秀太 千葉進歩 能登麻美子

アニメと同じく豪華声優陣。
演技についても問題は無し。


■CG
パッケージ・アイキャッチはたにはらなつき氏。
ゲーム内の立ち絵・イベントCGは石倉敬一氏。
外と中で全然違うので、たにはら絵に釣られて購入するとガッカリするかも。

枚数は84枚。
殆どが差分の無い一枚絵。
プレイ時間を考えたら結構多いと思う。
イベント毎にきちんと出て来たし、殆ど全員の絵があるので数は満足。
質は普通程度。アニメ調で塗りが太いのが気になるけれど、許容範囲。


■難度
難易度をレベル1からレベル5まで選択出来る。
私はデフォルトのレベル2でプレイしたけれど、かなり簡単ですんなり終えたので、上げてもいいと思う。


■総評
悪くはないけれど凡作クラス。
私は色々補正込みで佳作認定。
それなりに楽しめるとは思うけれど、値段相応のボリュームでないのが残念なところか……

★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
結局、小林のトイズって何?

- 辞典CGI(改) v2.5 Converted byふぃる -