・シナリオ:☆☆☆☆☆・H度:☆☆☆・GAME:☆☆☆・音楽:☆☆☆・CG:☆☆☆・難度:☆☆・総評:85点■あらすじ夏休みを利用し、母の故郷である御奈神村を訪ねる、主人公の皆神孝介。周囲を山々に囲まれたこの村には天女の羽衣の伝説が地に残る以外には、非常にのどかな場所である。村を訪れた孝介はそこで、懐かしい再会を果たし、また新たな出会いをする。実の妹である『さくや』疎遠だった従姉妹の『翔子』幼馴染の巫女『いろは』偶然に出逢う、正体不明の少女『銀子』少しずつ居場所を作っていく孝介だったが、そんな折に村を蝕む異変によって脆くも穏やかだった日常は崩壊してしまうのだった。天女伝説に伝わる神話とは一体、何なのだろうか。やがて、白日の下になる真実を前に孝介たちは決断を迫られることとなっていく……。■シナリオ本作は天女の羽衣の伝承を下地にした伝奇系ジャンルのソフトである……が実際は、純愛ノベル兼伝奇である。天女伝承も伝奇系には、そこそこメジャーな題材でそれに限らず、伝奇は滑ったら最後。欠点が致命的になり易く、扱いが難しいジャンル。実際、このシンセミアも伝奇として『のみ』、考えるならば決して高得点とは言いづらい。全く、無駄のない設定に天女伝承を上手く、絡めて丁寧にまとめているので上手く行ったという、最近では稀有な例である。全体で見ると中盤までは展開がかなり、ゆっくりなので丁寧で話に入り易い反面、ダレ気味な傾向もある。物語自体が村の怪異に遭遇しなければ進まないスタイルなのである程度は仕方ないが。さくやとの掛合いはなかなか、見てて飽きないし(実妹補正は否定しない)、ヒロインの距離感が上手い。終盤は一気に展開が重くなるわけだが、肝心の物語の根幹に関わってくる構成は上手く出来ている。散りばめられた伏線や伝奇には避けて通れない超展開やSF設定を極力、破綻させずにまとめている点が大きい。逆に欠点を言うと細かなチグハグさや描写不足な点は随所にある。あとは天女伝承の展開に比べて、トゥルーの最大の山場に関するパンチ力がやや弱い。決して、悪いわけではないんだがストレートパンチ打てばノックアウト出来るところをフックしか来なかった感じで良い話だとは感じるが泣かせるとこまでは今一歩。最後に言うと生命線はさくやが好きになれるかどうかで、下手したら評価が5割増しで変わるに違いない。何しろ、実妹でメインヒロインですから。■Hさくや:4翔子 :3銀子 :3いろは:3佐智子:1美里 :1朱音 :1皐月 :1翔子×佐智子:1上段はメインで下段がサブヒロイン。先ず、注目するのはサブにも攻略出来るし、セクロスもしっかり作ってある点を評価する(短いけど)濃さや尺は普通かやや薄くらい。ただ、さくやの咥えたまま失禁とエロい表情はヤバい。何がって濃さは大したことないのにオカズになっちゃうくらいには。ヘンタ(ry■GAME標準搭載して欲しいフローチャート式。自分の立ち位置がわかるのでヒロイン攻略に安心。セーブスロット数150個で必要充分。最近、珍しいディスクレス可。スキップ速度は標準。誤字脱字の修正ファイル有■音楽・主題歌【夏のファンタジア】Vo.佐藤ひろ美・エンディング【想いの果て】Vo:tohko・挿入歌【Long for・・・】Vo:瀬名全体的に曲調はしっとり系。流すタイミングといい、挿入歌が一番好きかも。エンディングは良いけど、サブヒロインには全く合わないというか……想定してないよねw■声優平山紗弥(さくや)青山ゆかり(いろは)芹園みや(銀子)夏野こおり(翔子)芹沢せいら(朱音)青葉りんご(沙智子)柚木かなめ(皐月)有栖川みや美(美里)■CG原画:オダワラハコネ枚数は差分抜きで120枚と多め。立ち絵は及第点だけど時たま、崩れてるCGがある。それでも上手くなってきてるとは思うけど■難度共通が6時間、個別が1〜5時間の攻略必要時間。短い方は勿論、サブヒロイン。総プレイ時間は20時間弱くらい縛りはトゥルーの【シンセミア】のみ、他メインヒロイン攻略後に解放。流れとしてはさくやをメイン最後に攻略してトゥルー迎えるのが最も、スムーズ■総評この出来で凡作とか言ったら、他の数多の凡作以下は糞ゲーレベルになってしまうだろう。紛れもなく、良作クラス。冒頭でも書いたように多少、変化球気味だが伝奇と純愛ノベルを上手く、ミックスさせていて今年で1.2位を争う良作ソフトと言える。特に実妹ゲー近親好きにはやって欲しい一本。(※効果には個人差があります)★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)ここまでバッドエンドも充実し、本筋ルートも完璧に近い兄妹近親ゲーを久しぶりにみた。あっぷりけは最早、本家のあかべぇを安定感では越えてる気がするな(苦笑)とりあえず、主にさくやの為のFD出しません?