・シナリオ:☆☆☆☆・H度:☆☆・GAME:☆☆・音楽:☆☆☆・CG:☆☆☆・難度:☆☆・総評:62点未だ劣らない人気を誇り続けるD.C.の続編にあたる本作。率直な感想として、ここまでキャラデザやシステム、BGMをかぶらせる必要性はないのではないかと。至る所に前作を思わせる工夫がされていますが、私には新鮮味が感じられなくてあまり良くは感じられませんでした。はじめにシナリオについてですが、最初に攻略できるキャラシナリオについては、さほど心に残るようなものではありませんでした。特に小恋には期待していただけあって、クリアした時には若干不安もありました。しかし乙姫や由夢シナリオの出来は中々のもので、涙腺を刺激するような展開も見られます。ただ、残念だったのは『それ散る』を思わせる口調が目立ち、私にはどうしてもパクリネタに思えてしまったことです。数多くタイトルが出ている近年ですから、多少かぶるのは致し方ありませんが、さすがにキャラクターの個性付けの口調が一つならずかぶっていると、パクリであることを疑わざるをえません。BGM面はもちろん新規BGMもありますが、それ以前に前作のBGMをそのまま、あるいはそれに近いものばかりでした。決して悪くはありませんが、私には手抜きのようにも感じられました。ボーカル曲の出来は素晴らしいですが。キャラデザに関しても魅力的なキャラクター像がよくできていると思います。由夢が音夢に見えて仕方ありませんがw声優は表の方も数多く出演されており、豪華と言っても過言ではないと思いますが、メインヒロインの乙姫、由夢、小恋に抜擢されたラムズの新人声優の演技力がなく、ただ台詞を棒読みしているようにしか聞こえなかったところが一番のマイナスポイントだと思います。賛否両論あると思われる本作ですが、私はあえてこの点数です。これは、おそらく移植されたときへの期待と言ってもいいかもしれません。今から買う方は、移植版に期待をかけてみるのも一つの手でしょう。