・シナリオ:☆☆☆☆☆・H度:☆☆☆・GAME:☆☆・音楽:☆☆☆☆・CG:☆☆☆☆・難度:☆☆☆☆・総評:88点■あらすじ銀星号事件――。突如、白銀の武者が現れ、町や村々を殲滅していく。武者はそれのみならず、その場に居た人々をも斬り去ってゆくという無差別殺戮事件。主人公の湊斗景明は真紅の劔冑【村正】を纏いて銀星号を追っていた。また、その過程で彼は殺人犯や軍の暗部などの【悪】を力で以て倒していく。しかし、彼は決して正義を名乗ることは無い。【鬼に逢うては鬼を斬り、仏に逢うては仏を斬る】彼は殺す。悪のみならず、虐げられていた人々――即ち、善をも。何故なら、彼の纏う村正はかつて、大和(日本)全土を地獄へ変えたことすらある、呪われし妖甲なのだから。呪われし妖甲【村正】敵を斬らば、即ち味方をも斬るという之に例外は無い。そして、愛憎相殺。善悪相殺の物語が幕を開く。■シナリオ長い・重い・尖ってるの三拍子揃った久々のニトロ臭が上手い具合に混ざり合った物語。血生臭く、救われないが重厚感と全てを乗り越えた末端に一縷の熱い展開もある。選択肢も多く、BAD END直結。そして、従来の好感度システムを逆手に取った進め方を要され(ネタバレだが村正の縛りを考えれば、答えは見えてくる)、何度も既読テキストを行き来しなきゃ、ならんほどシステム面は不良で荒削り。しかし、久しぶりに拍手喝采を贈りたい。これぞニトロといえる作品である。善とは何ぞや?悪って何ぞや?というご都合主義の偽善にこそ違和感を覚える人にこそ、向いている。こういうのを待ってた。即ち、英雄――そんなものは存在しない。けれども、やっぱり、奈良原一鉄という人は尖っているクドイテキストを書く。初体験なら体験版をやってからの方が安全。おいそれと人にはオススメは出来ないがツボにハマったなら、最後には甲冑に悶える変態さんになっているに違いない■Hシーン数は全部で10ほとんどが陵辱・輪姦系統又はヒロインととはいえ、半ば強制的なんてのもある使おうと思えば、オカズに出来ないこともないが尺・濃さと共に微妙でぶつ切りがあるのがマイナス何気にメイド服プレイもある■GAME前述の通り、システムの快適さをゲームシステムによって半ば、喪失している既読部分をかなりの割合で重複して通るのでスキップシステムが非効率的ただ、3Dメカシーンの作りはこれまでから言えば、かなり頑張っているのは評価できる■音楽OP 装甲悪鬼村正 /小野正利vocal5曲 BGM37曲音楽面ではほぼ完璧。BGMにしても場面ごとに調和している■声優海原エレナ(一条)吉川華生(香奈枝)金田まひる(茶々丸)九条信乃(???)まきいづみ(小夏、岡部 桜子)北都南(ふな)木村あやか(ふき、義清)須本綾奈(村正)とりあえず、ヒロイン陣には申し訳なく思いつつも、男性声優陣の良さが半端じゃない。特に氷河流の演技の幅広さには恐れいった。ヒロイン陣だと役補正が掛かってしまうがメインの一条役のエレナ嬢と須本綾奈嬢に多大な思い入れがある■CG差分含めないと101枚。込みだと数えてないがかなり、増加する。なまにく氏の原画もそうだが、今作では特に塗りの力が大きいと思われる。■難度初回プレイ時間16時間前後。総プレイ時間35時間くらいと時間に余裕があるか、じっくりやれる方向け。攻略はメイン3人とサブ1人。(【英雄編】【復讐編】)→【魔王編】→【悪鬼編】()から魔王偏は縛り有。英雄編が一条で復讐編が香奈枝。茶々丸は3章までで派生する。悪鬼編でトゥルーでサブ1人END(誰かは明かさない)とりあえず、好感度調整が結構、難しいので難易度は結構、高い。■総評善悪の在り方を問うた良作〜名作。読み応えのあるテキストと達成感に富んだ大作。ただし、シナリオ欄で書いた通り、救われない展開とかなり、ハードなプレイも結構、あるのは注意。テキスト面も【刃鳴散らす】よりは読みやすい気はするが相変わらず、クドイので万人向けとは程遠い。微温湯(この場合、純愛モノ)に慣れすぎたプレーヤーが安易に手を出すと精神的に合わない可能性はあるが今年でも1.2を争う傑作と評価できる。★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)とりあえず、好感度補正が上手くいかない人はサブキャラを上げて犠牲にして、3章くらいまで本命の好感度値を2あたりに固定するといいと思うよ欲を言えば、???というか白銀の光を攻略対象にしていれば、尚素晴らしかった。メインヒロインはたぶん、一条だろうだがしかし、筆者の場合は違った。気が付くと甲冑でイけるように(ry村正の足●●だけで1時間使ってしまった、主に性的な意味でw