・ｼﾅﾘｵ：☆☆☆☆☆
・Ｈ度：☆☆
・GAME：☆☆☆
・音楽：☆
・ＣＧ：☆☆☆☆
・難度：☆☆☆

・総評：89点

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今は無きLa.chocorateとFryingShineとの共同開発作品です。
確か2003年頃に発売され、一時期値段が高騰したものの、現在では廉価版にて、お求めやすい価格で手に入るかと思います。

原画は川原誠さん。リアルな絵柄は作品の雰囲気を引き出しています。
シナリオは僕の大好きなライターの一人、瀬戸口廉也さん。この人の文章は精神にスッ、と入り込み、気付かぬ内に物凄い傷痕を残していきます。
まぁ、それはやってみてのお楽しみですが。

さて、先ずCG。一般的な観念で言う、所謂"萌え"な絵ではありません。
ですが、作品の雰囲気にはがっちり嵌まっていると思います。
Ｈシーンなども使える人、使えない人、そもそも使わない人、などに分かれると思います。ちなみに筆者は、そもそも使いません。

次に音楽。これは…えー、私情になりますが、これをやった時、筆者のパソコンのスピーカーが壊れていて、聞けなかったんですよ。
改めて聞けばいいのですが、一度やったゲームをやる気力が起きず、今に至ります。えーと…
まぁ、…これは自分自身で確かめてみてください（汗）

気を取り直して、ゲーム性です。
これは、少し難しいかと思います。
筆者は攻略サイトを見ながらやりました。
エンディングが二つあり、それは各選択肢でセーブしておけば簡単に行き着きます。

最後にシナリオです。筆者的にこのゲームの見所だと思います。
とにかく雰囲気からもう暗澹としてます。
序盤から僕らが日頃体験している日常は崩壊し、繰り広げられる異常な状況下による、異常な生活…。
この構成だけでも十分暗いのに、シナリオライターである瀬戸口廉也さんは、それを更に引き出す文章で読む人の心をえぐります。


ー総評ー
美しいー…。
このゲームはそんな言葉がぴったりだと思います。
ただひたすらに美しく、狂った世界での狂った人間模様が映し出されています。
それに絵、音楽（多分）を合わせることにより、更に完成された作品になっています。
間違いなく神ゲーです。

また、このゲームのセーブ画面は、長岡建蔵さんが手掛けており、最初知らなかった筆者は、それを知って大層興奮しました。

総合的に言うと、買って損は無いと思います。