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さよならを教えて CRAFTWORK (さよならをおしえて) 王さまさん [2009年10月27日]

・シナリオ:☆☆☆☆☆
・H度:☆☆☆☆☆
・GAME:☆
・音楽:☆☆☆☆☆
・CG:☆☆☆☆☆
・難度:☆☆☆☆☆

・総評:100点



初投稿です。
こんなに重たいゲームのレビューですいません。


えー、このゲームは2001年に原画家、長岡建蔵率いるVA系ブランド、"CRAFTWORK"から発売されたものです。
発売当初はそんなに注目されていなかった作品ですが、月日が経つにつれ、徐々に注目されていった作品ですね。
値段も現在高騰しており、筆者はとあるインターネット通信販売を生業としているサイトの中古の値段を見て、目ん球飛び出るかというくらい驚きました。

CD盤面や箱の形状、絵柄等、外装にもこだわりが見えます。

さて、概要はこのくらいにして…肝心の内容はと言うと、

先ず、CG。これには正直見とれました。非常に繊細な線と線。
それによって紡がれた人物の立ち絵は、今のゲームにも劣らないと思います。
また、それだけではなく、一枚絵の表情の一つ一つにも人をひきつける魅力があり、特に、小さな挿絵でキャラの感情を表すのは画期的だと思いました。

次に音楽。これは、今現在も現役バリバリのさっぽろももこさんが担当しており、非常に電波が溢れるBGM、Orエンディング曲に仕上がっております。

次は、ゲーム性ですが、これはあまり無いです。
ただ戸惑うのは、選択肢と全く違う行動をするのには、焦ります。

次は、H度。これははっきり言って使えないと思います。(自分は使ってないのでよく分かりませんが)
エロくはあるんですが、そこにたどり着くまでの過程の方が強烈で、いざエロシーンになるとそういう気持ちになれないかと思います。

さて、最後にシナリオです。これはやはり先人の方々の言うとおり、評価がきっかり分かれるとおもいます。
大好きな人もいれば、あまり受け付けない人もいるでしょう。
それは、あの極めて電波な文章や、主人公のあまりに暗い暴力性のせいかもしれません。
ただ、やはりあのような内容をここまで生々しく表せたシナリオは、秀逸だと思います。
文章構成もしっかりしているだけでなく、色々なアイディアも取り入れてあって、筆者は感嘆しました。


ー総評ー
間違いなく神ゲーでしょう。
少なくとも筆者は、このクオリティを越えるゲームをやったことがありません。

感じ方は人それぞれですが、筆者はこの作品はプレイヤーを映し出すモノ。又は、プレイヤーの心を浸蝕するものだと思います。

人の弱さ、悩み、劣情、苦しみ、怒り、不条理、欲望、

これらを見せることによって、プレイヤーの心に静かに深く潜入してプレイヤー自信に問い掛けてきます。

"あなたには主人公のような心当たりは無いですか?"

と。

そんな、作品に隠れた深いメッセージ、テーマ性なども見つける事で、この作品はまた更に楽しめるかと思います。

皆さんも、機会があれば是非やってみてください。

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