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G線上の魔王 あかべぇそふとつぅ (じーせんじょうのまおう) 真風さん [2008年6月3日]

・シナリオ:☆☆☆☆
・H度:☆☆☆
・GAME:☆☆
・音楽:☆☆☆☆
・CG:☆☆☆☆
・難度:☆☆

・総評:75点



―魔王が出没した。

学園に通いながら、巨額のビジネスを動かす京介は能力を発揮、いつしか大企業の脳となるようになった。
そんな洋楽を愛する彼にも危機が迫っていた。

フィギュアスケートの全国大会の脅迫
学園での立て篭もり、謎の失踪
―事件は魔王の仕業だという。

そんな時、流れるような長髪の少女、宇佐美ハルが訪ねてくる。
彼女は魔王をあぶり出すべく、心理戦を仕掛けていく。

いま、命を掛けた純愛ドラマの幕が上がる。

・シナリオ
各章仕立てで進み、その時点で分岐していくので共通ルートみたいなものは薄い、というかないに等しい。

→椿姫・花音・水羽
実質的におまけルート。
あらすじが結局、生かされずに私情が焦点になる。
中味は花音>椿姫≒水羽…って感じ。
花音はそこそこ、椿姫は個別が微妙、水羽あっさり。

→ハル
このゲームの本筋。
出来自体は一言で言うと、悪くない。
多分、るーすの書きたかった本筋がこっちなんだと思う

・構成(まとまり)
魔王>車輪
・シリアス
魔王≦車輪
・トリック
魔王<車輪

魔王の失敗はトリックが残念な点。
推理本の類をある程度、読み込んでる人には3章辺りには正体に辿りついてしまう。
実際、心理戦と言えるのは5章くらい。
それでも5章から最後の件はなかなか、良いと思う。
因みに結末は明るい方がイイ人にはお勧めできかねます

・H
ハルが2回。その他3回。
まあ、可もなく不可もなくだけど、Hが伏線だとは思わなかった(苦笑)

・ゲーム
システムは車輪の時より使いやすくはなっていると思う
あとディスクレス不可

・音楽
BGMが一部、微妙…ではあるが歌3曲(片霧烈火)はなかなか、イイのでこの辺
声優は超豪華。てかどうみてもルル―(ry

・CG
有葉ねーさんの描く画は好きです。
ヒロインに一部、乱れ。男キャラは不自然なまでに格好いいw

・難度
縛りはなし。攻略時間はハルが15時間くらい。合わせて20時間程度

・総評
結局のところ、素材自体はイイけど粗が多い。
ハルの素直な脚本自体はこれはこれで有りだと思うが、一本道だと説明つかないことが多い。
延期がなければ良作という言い方はしたくないけど、期待の高まりから言えば、ちょっと不足。
もしもこれが、魔王を受け継ぐ脚本ないし、2人の魔王又は正体の違う魔王のルートがあれば違った評価ができるかもしれない。
名作になれる余地はあった。
良作には微妙に届かず、佳作止まりといった感じです

あと京介が空気。
周りが超人すぎるので仕方ないっちゃ、仕方ないが。
るーす自体がポッと出の一発屋ではないとは思った。
(ハルシナリオ80+他60)÷2(おまけ+5)=75

★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
結末から言うと、魔王には勝ててないんだよね。
結局、頭脳線から格闘戦で京介が自己犠牲で服役だし。
そこからのハルの子供と結末は不覚にも少し、良いなとは思ったけど救いのない感じですね(安易なハッピーよりは好きですけど)

でも京介とおかーちゃんの境遇は泣いた
恭介?ぶっこぉすぞw

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