・シナリオ:☆☆☆☆・H度:☆・GAME:☆・音楽:☆☆☆☆・CG:☆☆☆☆・難度:☆・総評:75点陵辱系ブランドとして名を馳せていたスタジオメビウスが、社運を掛けて臨んだ超純愛物語。…のはずが、余りにも延期が続く制作期間、途中から家庭用機移植を視野に入れたせいでは?と噂される、あまりに急なボイス無し宣言…根気強く待っていたファンを蔑ろにした!と非難を浴びることもしばしば…。そんな中、ようやく発売された本作だったわけですが…。夏になっても溶けることのない万年雪に包まれた龍神村を舞台に、前世の因縁に翻弄される少女達との切ない悲恋…。物語自体の設定も、またそれを形として表現したライターの技量も申し分なく、その切ない世界観を更に引き立てた、透明感のあるBGMも秀逸。飛鳥ぴょん氏の原画、CG班の技術、視覚的見地でも極めて好印象でした。…ですが、これらの評価は全て、せめて後一年早く発売していたら、という仮定に基づいたものであって、二年以上待たされただけの価値があるのか?と問われると、首を傾げずにはいられません。システムもオーソドックスなADVであり、正直この作品のどこにあれだけの時間を掛けたんだ?と言われても仕方のないことです。前述の通り、作品自体のクオリティは凡百の恋愛モノとは比較にならないほど素晴らしい出来だっただけに、もう少しなんとかならなかったのか?と、言うのが正直な感想です。出演声優:無し