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最果てのイマ XUSE (さいはてのいま) 橘さん [2007年8月7日]

・シナリオ:☆☆☆☆☆
・H度:☆☆
・GAME:☆☆
・音楽:☆☆☆☆
・CG:☆☆☆☆
・難度:☆☆☆

・総評:89点



ジュヴナイルADV。ボイス無し。シナリオは田中ロミオ氏が担当。

全体…田中ロミオが「牙を剥いた」作品と言えるだろう。同系統の作品である「C†C」は、自己の哲学的主張を遺憾なく披露しつつも、ユーザーに配慮した構成や内容であった。しかしながら今作は、ユーザーとの、ある意味時間空間を超越したコミュニケーションと言えるモノをほぼ切り捨てた状況で筆を進めており、受け手たるユーザーを多いに困惑させる深遠な仕上がりとなっている。

つまりは難解、悪く言えば作者の自慰行為と捉えられても仕方のない状況ではある。

冒頭で「牙を剥いた」と評したのは、そもそもこの方はギャグを考えるのが不得手らしい。そういった装飾と言えるものを取っ払って素に近い形の思想、哲学をぶつけて来たと愚考する故にである。これは寧ろ氏の信者としては喜ばしい状況とみるべき。ついていってやろうじゃないの。

CG…キレイ系。エロゲーには合わぬやもしれん。

Hシーン…声無しであるし使用は難しいか。

音楽…秀逸。ムービーは近来稀に見る傑作。

難度…ワードを潰していくのが煩雑かもしれぬ。

最後に…深く思索に埋没したい方、うってつけの逸品ですぜ。是非ともお手に。

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