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Like a Butler AXL (らいくあばとらー) 真風さん [2009年3月8日]

・シナリオ:☆☆☆
・H度:☆☆☆
・GAME:☆☆
・音楽:☆☆☆
・CG:☆☆☆☆
・難度:☆☆

・総評:73点



■あらすじ
入学金や授業料、寄付を合わせて軽く億を超える学舎。
入学審査は厳格、金さえあればという訳でもない。
選ばれた裕福な徒のみ通うことを許される。
それが私立御星向学院学園である。

その学園が全経費免除の特待生を募集するというニュースが日本中を駆け巡った、とある冬の出来事。
そんな話とは無縁の一般庶民であった主人公は特段に気を留めることもなかったがある日。

「どどどっ、どうしよう和樹ちゃんっ!?」

記念受験のハズだった幼馴染の奏は85000人の中から唯一、超セレブな学園の門を通ることを許されたのだ。
それすらも他人事の範疇に例外なかった主人公を運命の奔流は否応もなく巻込むのだった。

「女子学生がは執事の同伴を必須とする。」

そして―――

「一生のお願いっ、わたしの執事さんになって!」

セレブの中に放り込まれた庶民とセレブたちが友情を育んでいくセレブリティ庶民ストーリー。

この学園で無事に学生生活を送ることができるのか。
奮闘のドタバタドラマが、今ここに幕を開ける。

■シナリオ
序盤から中盤のSD画を織り交ぜて、綴られるドタバタはセレブと庶民のずれた感覚やら、快活な学園生活を掘下げたものでテンポが良く、「いつものAXLらしさ」「世界観や雰囲気」を構成している。

ただし、シリアス個別ルートがイマイチ、やや下。
飽くまでも狙って、王道的に庶民とセレブの距離感を根幹としているのかも知れないが奏ルート以外は多少の毛色の違いを除けば、ほとんど展開が同一で間延びしてしまった印象を拭い去れない。
せっかく、海原エレナ嬢や青山ゆかりで濃くて魅力あるキャラを作れているのだから、幅を持たせて欲しい。

奏ルートは題材でもある庶民セレブという障害という大枠はないものの、標準的に恋愛観を描写している。
立ち位置的に唯一、紅一点でシナリオの印象は薄いが良い意味で存在感を発揮している。

ちなみに珍しい、各ヒロインENDにGoodとNoarmal、Badが用意されているが相対的に差が大きく、Badは後味が悪いものが多いので一応、注意

■H
奏、セ―ラ、更紗、瑞穂各3ずつ

至って、オーソドックスな和姦でプレイ内容も同様
おまけ程度だが霧子にも1つ
霧子みたいな先生らしからぬ、暴走する先生が最近、多いが非常に好きである……まあ、余談

■GAME
基本的な機能は全て、揃っていてセーブ数は100
再プレイ時のシーンスキップ機能も付属していて、不満なところは、ほとんどなし

■音楽
主題歌は茶太、ボーカル曲はキャラごとに用意されていてRitaなどが参加
ボーカル曲が多いのはポイントだがそれぞれの曲自体は可も不可もなく、標準的で印象にはそれほど残らず

声優は松田理沙、(青山)ゆかり教育先生、海原エレナ、有栖川みや美、茶谷やすら、如月葵など

レギュラー面子の松田理沙やゆかり教育はイイとしてシナリオ項目でやたら、奏に甘かったと思ったあなた。



「有栖川みや美が好きなので」
「みやびたんが好(ry」

大事なことなので2回(ry

■CG
メイン原画の瀬之本久史氏のヒロイン、癖が強くて昔は筆者も多少の違和感を禁じえなかったものの、筆者的にはプリフロ→恋楯→今作辺りでは丸くなってきて良くなっている。

差分を除いた、全CG枚数が107枚で内の45枚がエロCG枚数。
つまり、シーン辺りで3枚くらいは使っているという隠れたポイント。

■総評
前作の恋楯と比べてどうなのかと問われれば、結局のところはいつものAXLと言える。
雰囲気は崩さずに水を足して、更に薄めたら……結果的に佳作レベルから凡作レベル程度に薄まり過ぎた

ドタコメ部分は不変で面白いが中だるみや間延びする個別ルートをもっと、尖らせることが出来れば良作の作品を安定して出せるメーカ―になれるのではないだろうか

★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
そんなこと言いつつ、AXLはデフォ買いメーカーになってしまったんですけどねw
恋楯での「執事」が今作での「執事」は薄くなったなぁとは考えたり
あと、奏ルートとかBAD後味悪過ぎて泣いた(ノ∀`)

とりあえず、AXLはみやびんをレギュラー化するんだ
次の話はそれから(ry

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