・シナリオ:☆☆☆☆・H度:☆☆☆☆・GAME:☆・音楽:☆☆☆☆・CG:☆☆☆☆☆・難度:☆・総評:85点11月22日に発売したAlcotの新作です。ゲームの詳しい内容はオフィシャルをご覧ください。シナリオ…悪くない、いやむしろ最近のゲームのなかではかなり上位に入るのではないだろうか。テンポ良く話が進むため、俺にしては珍しく途中でダレることなく一気にクリアできた。感動よりもほんのり心が暖かくなる、そんな作品。伝奇モノにしては珍しく大風呂敷を広げず、きちんと物語をまとめあげている。一つ言うが、自分は大風呂敷を広げることを非難している訳ではない。問題なのは広げた挙げ句、伏線を回収するどころか物語そのものが破綻している作品が多々あることが問題なだけだ。テキスト…良い。このゲームの前にやったのが『いなこい』だったせいもあるが、とても読みやすかった。那須や鋼屋、星空めておのように、いろいろな技巧を凝らしたテキストも素晴らしいが、「なつぽち」には、やはりこのような素直なテキストが一番作風にも在っており、成功だっただろう。H度…純愛系にしてはなかなかにエロい。ヒロインがイきまくり。ちなみに俺は使えた。GAME…選択肢を選ぶだけです。音楽…良い。あまり主張が強い曲は無かったものの、単体で聞けばなかなか秀逸。これは、音楽が物語を装飾することに徹していることを示すことであり、BGMとしては高いレベルであると言える。ボーカル曲では、後半開始時に流れる第2OPはなかなか良かった。CG…これは好みが別れるかも。多少癖があるが、俺は一目で気に入ったため、満点。難度…特に難しいことは無いと思う。普通に進めれば目当てのキャラのEDに辿り着くはず。最後に…久しぶりに良作と出会えた。最近はシナリオ以前にテキストすらまともに書けてないやつも出てきたから、良い気分転換になった。