・シナリオ:☆☆☆☆☆・H度:☆☆☆☆・GAME:☆・音楽:☆☆☆・CG:☆☆☆・難度:☆☆☆・総評:90点《あらすじ》 ある日、彼の拾った紫色に輝く石が、全てを変えた。石は紫の糸となって、彼に寄生した。糸が与えたのは、人の精神を自在に操る力。彼は両親が残したマンションで独り暮らしをしながら学園生活を送っていた。だが、彼は飽いていた。どす黒い願望をくすぶらせながら。ただ流れるだけの日常を打破する、己を満たすものを求めていた。力に酔いしれ、人々を蹂躙し、陵辱する。そんな彼の前に立ちふさがる女生徒が現れた。手には糸があった。紫の糸とは違う能力を持った、赤い糸。なす術もなく倒れ伏す彼。しかし顔は笑っていた。唇の端を吊り上げるように。窮地に追い込まれること。そこから這い上がり、相手を蹴落とすこと。そのどちらもが、これまで抱いたことのない、至上の喜びに感じられた。彼の、狂気と欲望と喜びに満ちた生活が始まる・・・。(「丸紅インフォテック」データベースより)というわけで初投稿の黒羽といいます。このゲームは結構古いゲームなのですが、気まぐれに再プレイして以前と同じようにハマったのでレビューします。《シナリオ》 あらすじのとおりの内容の凌辱ゲームなのですが、このゲームの主人公は昨今のゲームのような格好悪い男が綺麗な女性を我が物にするようなゲームではありません。むしろ格好いいです。男が惚れる男ですね。 色恋沙汰に興味を持たない主人公がヒロイン達との交流を通して人間的な心を取り戻していくような内容です。本当に読みごたえがあり、引き込まれる内容であり、読み物としては最高峰だと思います。 このゲームはネットの小説がキャリエールのスタッフの目に止まりゲームにしたものです。残念なのは、内容がほぼ原作と同じであることです。それと、選択肢によるストーリーの変化はなく、エンディングこそ多数ありますが、トゥルー以外は似たり寄ったりであることですかね。《H》 数も多く尺もそれなりなのですが、内容が特殊なシチュエーションばかりです。特殊なものは少しあるのがいいのであるということを学んだような気がします。基本的に凌辱ですが、ヒロインによって状況が違います。 北条茜は主人公の精神操作によって強制的に憎悪を植え付けられるので、激しい抵抗を見せます。 北条葵はもともと主人公に好意を抱いていたので抵抗はありません。後に、精神操作によって記憶を操作され、凌辱されることに違和感を覚えなくなります。 橘景子は精神操作で始めから堕ちるので、抵抗はありません。それと、シーンに入る前に半脱ぎ、全脱ぎの選択ができます。《Game》オーソドックスなADVですね。特にゲーム性とかないです。 選択肢は多数ありますが、好感度の増減以外の効果はないです。《システム》 このゲームはこれが酷い。酷過ぎます。これが減点の要因ですね。スキップ遅すぎです。クリック連打より遅いんじゃないかと。ただこれはまだ許せる範囲内です。フリーズしすぎ、すぐに落ちます。システム面はサボっているとしか言いようがない。《音楽》 並です。不快ではありませんが、耳に残るほどでもないかと。《CG》 大して問題ないですが、まあ古いですし。 原画はここのか氏ですが今とはタッチが違います。知らなければ分からないかと。個人的にこっちの方が好きです。《難度》特に難しいものでもないですが、結構シビア。あとは、トゥルーがハーレムの続きなのですが、最初にハーレムに行くとトゥルーは出ずに終了するくらいですか。《総評》今までに30ほどやりましたが、このゲームが一番いいと思いました。システムを我慢すればほかは水準以上。隠れた名作です。おすすめのゲームです。最後に主人公最高!ヒロイン以上に主人公に魅力を感じました。