●恋色空模様 すたじお緑茶 (こいいろそらもよう) 真風さん [2010年4月18日] |
・シナリオ:☆☆☆☆ ・H度:☆☆☆ ・GAME:☆☆ ・音楽:☆☆☆☆ ・CG:☆☆☆☆ ・難度:☆☆
・総評:80点
■あらすじ 母親の仕事の都合で神那島へと移り住むことになる主人公。 過去にもこの島へと来たことのあった彼は幼馴染の彩、父と共に既に移り住んでいた妹の美琴と再会し、島にも馴染み始めてした。
ある日、神那島学院裏手にある山奥で日本刀を構えた少女、佳代子と出逢う。 更に紆余曲折で風紀委員の金髪ツインテール、聖良に狙われることに……
彼女たちとの出逢いを切っ掛けに学院での生活は。どうなってしまうのだろうか。
■シナリオ
物語は話数方式で各話最後に次回予告が入る、アニメを意識したような展開。
1話〜10話:学院生活コメディ 11話〜20話:神那島クルセイダース 21話〜23話:個別ルート
といった感じで先ず、とにかく長い。 個別に入るまで16〜18時間とちょっと、ダレそう。
・共通〜クルセーダース編 内容は至って平凡でやや、クドい感じもするが全般に渡って、キャラの掘下げや描写が丁寧で好印象。 とにかく良く動くキャラに加えて今回は背景も動くので見てて面白い。
クルセイダース編は詳しくはネタバレにつき、控えるがシリアス調が濃くなる。 といっても10話までの雰囲気が完全に消えるわけではなく、コメディ:シリアス比で半々くらい。
問題のテーマや展開はまあまあ、ベタな部分もあるが学院編から、ここまでの共通ルートでの力の入れ具合はなかなかのもの。 キャラの演出面やテーマに対する描き方は多少の間延び感は感じつつも、しっかりと作られている。
・個別ルート いわゆるキャラ萌え主導の萌えゲーに比べて、純粋なキャラとの恋愛にかんしては少々、比重に乏しい。
一応、バカップル展開もあるにはあるが、それでもクルセイダース編までの回収も詰め込んでる為、短さに拍車を駆けている。
決して、物語を通して質は悪くない。 むしろ、良いと言える部類に位置する。 ただ、比重バランスの悪さが少々、勿体無い。
さすがに9割共通で個別1割は寂しい。 個別がせめて、10話前後あれば良かったんだが。 それはそれで、ダレるかな?(苦笑)
■H 静奈 5 佳代子 5 聖良 5 彩 5 美琴 5
連戦仕様だったり、回数も各ヒロイン5ずつと良心的で好感が持てる。 尺や濃さは平凡程度でシチュは野外が多め以外はノーマル。
■GAME ワイド画面を有効に使っている感じ。 最低限の仕様は揃っている。
背景アニメやキャラがよく動く仕様でメッセージ窓が自由な仕様で多キャラ演出には読み易い。 反面、テキスト長いと読みにくいけども。
■音楽 ・主題歌 Duca「二人色」「Revolution」(2曲)
アップテンポで明るめな曲。 久々のDuca曲に歓喜。
・挿入歌(共通ルートED) NAO「これからの未来に」
スローテンポな為か、印象としては若干、薄め。 でも、補正で軽くカバー余裕
・ED 霜月はるか「グラフィティー」
スローテンポで明るめな曲。 全体的に良曲が多い。 BGMも本編の長さも相まって、43曲と多め。
・声優 遠山枝里子(佳代子) 安玖深音(彩) 夏野こおり(美琴) 雛見風香(静奈) 月城真菜(聖良) 風音(優喜) 五行なずな(中西 藍子) 黒崎猫(結子) etc
■CG ・原画 るちえ , 広瀬まどか
正直、ついに初参戦のるちえ原画きゃっほ―☆と言っても過言ではない。 枚数は1人あたり、15枚前後とSDが53枚。 全127枚(差分抜き)で多め。
セクロスとまではいかないまでもエロ風味なSD原画とか結構面白いものがある。 それ以外でも色々と動かしてるし。
■難度
選択肢は簡単。 縛りもないが前述のように攻略時間が長い。
共通〜クルセイダース編までで20時間前後、個別が2.5時間(ここがやっぱり、寂しい) 総プレイ時間は30時間。
■総評 共通の学院編のノリと長さにもへこたれないなら、良作。
キャラの掘下げや演出が丁寧で力を合わせて、立ち向かっていくようなテーマも無理の少ない展開で力作。 学園青春モノとしてはなかなかの完成度になっている。
★ネタバレ(↓に白文字で書かれています) 佳代子の暗殺者ネタ(笑)はあんまし、必要性を感じなかった気が。 別段、共通ルートに関連するわけでもなし。
あと美琴ルートてか妹シナリオにはやっぱり、背徳感がなきゃダメだなって、とある実妹スキーなヘンタイさんが言ってた(死
ヒロインはわんこわふわふな幼馴染の彩と真逆な聖良がダブルヒット。 ……で藍子と憂喜シナリオへ行けないんだけど、どうなってるの……、もぅ
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