ギャルゲーレビュー板−個別表示


板TOP  レビュー検索

かしましコミュニケーション AXL (かしましこみゅにけーしょん) 真風さん [2010年3月12日]

・シナリオ:☆☆☆
・H度:☆☆☆
・GAME:☆☆
・音楽:☆☆☆
・CG:☆☆☆☆
・難度:☆

・総評:63点



■あらすじ
城崎丈太郎は凡人である。
成績、運動、すべて平均値。絵に描いたような凡人。
しかし……学園の有名人だった。

彼は「異文化交流研究会」という、小さなサークルの代表を務める。
名前からは海外文化との交流を主とする……そんな印象かも知れない。

しかし、それは間違い。
そこは学園随一の変人集団だった。

UFOや宇宙人との出会いを夢見て研究会を創設した先輩。
霊感は無いのにオカルトマニアな幼馴染。
無愛想でクールな本の虫、口を開けば刺さるような毒舌家の後輩。

半強制的に、二代目会長を襲名させられた丈太郎は会長職という名の下働きに奔走するのだった。
そんな変人たちの中で彼の口癖は、いつもこう。

「普通の人、求むっ!!」

そんなある日――街角で一人の少女と出会う。
遠い異国の地からの少女……
その少女が一国の姫君だとも知らず、声をかける。

それは、信じられない体験に満ちた夏への序章。

■シナリオ

これまでのAXLといえば、前作LaBや恋楯と共に個別や共通に落差はあるものの、総じてそこそこに安定した中身のソフトだといった印象がある。
特に恋楯は佳作といえるに足る、優等生だった。

そんなAXLがマンネリからの脱却を図った(ように感じたかった)今作だが、実に残念なことに単刀直入に言うと、ここ何作かで一番、出来が宜しくない。

共通ルートのイベント自体は充分に面白い部分もあり、特にSD絵を駆使したものは上手いし、キャラの魅力を十分に引き出せているところもある。

しかし、今回は個別シナリオの粗が非常に大きい。

まず、世界観が妙に薄いところから始まり、やっぱり各々のヒロインとの恋愛感情の説得力が弱い。
山場谷場にも乏しいため、尚のことである。

恋に理屈は要らないという古来から、男女を魅了してきた魔法の言葉があるが、疑問符である。

題材自体が薄めな上に個別であれこれと欲張りに手をだしたような描写が印象的なため、ブツ切り感が多い。

上記はまだ、問題ないレベルだが気になったのは使い古しのネタ(しかも複数)と主人公。

プレイヤー不快指数直結レベルの鈍感主人公により、普通は気づくはずのアピールにも平和的にスル―する能力を発動している。
また、許嫁ネタとお姫様にありがちなネタをどれだけ、繰り広げる御積りなのでしょうか。

さすがに1つの作品の中でこれだけ、マンネリされるとウンザリ。
それにエストと円ノーマルENDは後味悪い。

キャラとしては可愛いし純のデレと榛名のヤキモチにはニヤニヤ出来る要素があるが、シリアス部分でのまとまりの無さがこれまでよりも露呈具合が大きく、劣化気味。

鈍感な凡人だけど、私(ヒロイン)に優しくしてくれた料理の上手い主人公はもう、見飽きた。

■H
エスト3
純  4
円  3
榛名 3
エストと円3P 1
エスト3P   1

尺はそこそこ、濃さは普通かやや濃。
プレイもほぼ、正統派な感じ。


■GAME
システムに特筆点はなく、実装済。
セーブ数100にシーンスキップ搭載、速度も快適。

■音楽
OP『ほらね』 Vo.茶太

EDはヒロイン毎に真理絵など4曲。
曲調は明るめで印象には残りづらい。

■声優
篠原ゆみ(エスト)
青山ゆかり(円)
ヒマリ(陽茉莉)(純)
如月葵(榛名)
海原エレナ(ウルザ)

■CG
差分やその他諸々を含んで145枚。
差分なしだと104枚。

原画はもう、お馴染の瀬之本久史氏。
これはもう、AXL伝統で癖のある原画なので許容範囲かは人による。

■難度
共通が4時間、個別が3時間。
トータルだと16時間くらい。

既に挙げたようにノーマルEDとトゥルーEDがある。

■総評
単に全体的な水準なら、いつものAXLと言いたい……けどってところ。

掛合いだけなら、凡〜佳作だけどシリアスで赤点。
系統としてはLaBと同じような評価。

唯一、榛名ルートだけならトータルでも凡〜佳作。
逆に言えば、榛名なかったら点数ヤバかった

★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
いや、恋楯といい、(み■■んがいるし)AXL好きなんだけどね……愛のムチってことで。

というか……榛名が可愛くて生きるのがツライ(ぇ
何というか…クーデレにも目覚めそうだよね(誰

- 辞典CGI(改) v2.5 Converted byふぃる -