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幻月のパンドオラ Q-X (げんげつのぱんどおら) 真風さん [2010年1月10日]

・シナリオ:☆☆☆
・H度:☆☆☆☆
・GAME:☆☆
・音楽:☆☆☆
・CG:☆☆☆☆☆
・難度:☆

・総評:70点



■あらすじ
相坂文樹はごくごく、普通の一般男子のつもりだった…少しばかりの妄想癖とゲームの執着を除いては。

しかし、リアルで経験するであろう、様々な充足感や会話・コミュニケーションを全て、ゲーム内で済ませることに一抹の不安を覚えた彼は、今更ながら部活を始めようと決心する。

小説を綴る趣味も持っていた文樹は当初、文芸部を考えていたが、最後は何故か、生徒会長の我が儘で作られたゲーム部……【電芸部】だった。

その部室へ足を運ぶとお約束のハプニング。
怪しいゲーム機のケーブルを接続されてしまった彼が目覚めるとそこは電磁空間。
【人々の欲望】を集めて欲しいと淫魔から頼まれ、電磁空間から帰還するとゲーム機は改造されていた。

果たして、その怪しいゲーム機はどんな騒動を生み出すのやら……?

■シナリオ
物語の設定から、掘り起こし・導入への過程はかなり、しっかりと描かれており、充実している。
具体的には電芸部の活動を行いながら、人々の欲望サンプルを収集していく。

オリジナリティのある設定と雰囲気が非常に良く、共通はある程度の長さがあるが面白い。
しかし、肝心の個別で躓いてしまっている。

まず、攻略対象は真姫・しのりん・uniまでの3人で設定みるとどう考えても攻略出来そうな幼馴染の千歩子、副会長の初露、エレディーユのルートがない。
おまけに個別ルートが相当、短い上に山あり谷ありの起伏に乏しいので尚更、薄さが目立ってしまう。

真姫ルートや詩乃鈴の関係など一見、問題自体は深刻そうではあるが鬱やシリアスとは縁薄く終わってしまう。
なので最終的には物足りないという気持ちを抱く。

全体的な出来としては前作【姫さま凛々しく】よりも小さく、薄くなってしまっている印象。
設定が設定なだけにもうちょっとシナリオにもアドベンチャーとスパイスを加えても良かったかも。

肝心なことが一つ。
しのりんは     実妹   デス

……

ヒュー ヒュー!
(何処からか鳴るファンファーレ音)

■H
全体のシーン自体は20。

・メイン
真姫 →5
詩乃鈴→5
uni  →4

他にサブヒロインは欲望サンプル収集の過程でゲーム機内でセクロス出来る。
ただし、1回でゆとり先生とかなしのキャラもいる。

サブとのセクロスと言い、設定は面白いし、回数も多め
濃さは心持、濃いめなのだが如何せん、尺が少なめ。
前作より若干、落ちた気もする。

■GAME
システム自体は平均レベルは実装されている。
動作自体は平凡かやや、遅め。
画面比率を変更すると操作メニューが消去されてしまったりとやや、不親切というか不便利な点も

■音楽
主題歌【箱の中身はWISH】 by溝口哲也

Q-Xではお馴染さん。
ゲーム機がシナリオ設定の中核を担っているだけにゲーム音楽っぽいのはない。
全体的に落ち着いた感じのが多くて平凡。

Cast:
成瀬未亜(真姫)
有栖川みや美(詩乃鈴)
牧田優(甘泉 uni)
夢咲朱花(千歩子)
野神奈々(エレディーユ)
遠野そよぎ(初露)
小倉結衣(菘)

さすがみやびん……ちょいウザ系のキャラをやらせたら、No.1……ではないけどハマりキャラ。
ただ、中立的に見ると好き嫌いの分かれそうな声優さんではある。

無論、個人的には大好きですが。

■CG
どうみても亜方逸樹氏の儲です、本当に(ry

とりあえず、亜方逸樹氏がいなくなったらデフォ買いブランドでなくなるとは言っておこうと思う。
垂れ流しはこの辺にして具体的に。

CG枚数は差分なしで88枚。
同社比では頑張っているものの、業界平均値で言えば並みか若干、少なめ。
質から言えば、ポーズの多様性には乏しいものの、表情の多彩さやセクロスシーンもなかなか。

■難易度
ルート分岐自体はゲーム機サンプル収集の過程で固定一択なので容易。
サブキャラとのセクロスはゲーム機で勝利(といっても選択肢)するだけでGAMEOVERにもならないので難しくない。

■総評
相変わらずなボクらのQ-Xに萌えられるなら買い。

補正を取っ払ったら、しのりん以外のルートは凡百のゲームと大差ない出来なのでオススメしづらい。
もうちょっとシナリオ欄で書いたような商売っ気を出しても良い気がする。

しのりんルートは背徳感や禁忌、周知への危機感などとは縁が薄いがその、妹っぷりを存分に発揮してくれる。
タイプが違うがこころナビの凛子にそんなに負けない。
そんな妹が可愛くて可愛くて仕方ないというバカな兄ちゃんは買っていい。

★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)

・やっぱり、近作のメインヒロインも実妹のしのりん
・「兄ちゃん……ひとつに…なろ……詩乃の中に…来て? あはは…」
・(仮想空間を除き)しのりんとのセクロスは全て外田氏

      Q-Xは ネ 申 

筆者「ただ、個人的に最終的に壁を乗り越えた先には中田氏だろ、jk…」

↑↑↑
しのりん「ばーか! ばぁーーか!! ぶわぁーーーっか!!」

あと仮想空間とはいえ、こころナビの由緒とのファンサービスはやっぱり、複雑なんで要らんかったな
凛子だったら、たぶんヤバかったぞ、きっと...

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