・シナリオ:☆☆☆☆☆・H度:☆・GAME:☆・音楽:☆☆☆☆☆・CG:☆☆☆☆☆・難度:☆・総評:93点初めまして。ここのレビューにはいつもお世話になってたりする十六夜冥月です。今回は自身がレビューする側になってみようと思い立ち、こうしてレビューを書かせていただいております。さて、では私事はこれくらいにして、レビューをば。 【レビュー】今年に発売されたゲームの中でもかなり上位に食い込むのではないか、と予想される。お世辞ではなく、本心からそう思う。それほどまでに素晴らしい作品。何故なら滅多な事では泣かない私が、不覚にも泣いてしまったのだから。ちなみに、シナリオライターは『いつか、届く、あの空に』のシナリオを手がけた事でお馴染みの朱門優氏、CGはやすゆき氏とヨダ氏である。 物語が終了した時に感じたのは、『久しぶりにシナリオを読ませてゲームをプレイしたな』と言う事と、『誰もが“優しかった”ゲーム』だと言う事。簡単に言えば、このゲームのレビューを書いた他の皆様同様、凄く綺麗なお話。 そのため、シナリオは秀逸の一言に尽きる。また、その場面場面に合わせて流れる音楽や、まるで自分がその場にいるかのような感覚を抱かせる美麗なCGは見事と言う他ないだろう。 流石はこれまで『あやかしびと』や『バレットバトラーズ』と言った名作を生み出した実績を持つpropeller。期待を裏切らぬ出来栄えに、一人のpropeller作品のファンとしては喜びを隠せない。 ただ、あえて欠点を上げるならば、皆様ご存知の通り、このゲームは完全に一本道である事。主人公である『崇笹丸』が青山ゆかり嬢が演じる『与神ひよ』と言う少女と結ばれるためにあるゲーム。私のようにシナリオを楽しみたいと言う方や、青山ゆかり嬢が好きな方には是非ともオススメしたいが、サブキャラも攻略したいと言う方には合わない可能性が高い。 しかし、願うならば、少しでも多くの方にこの作品を知っていただきたいと思う。 ─終─