・シナリオ:☆☆☆☆☆・H度:☆☆・GAME:☆・音楽:☆☆☆☆・CG:☆☆☆・難度:☆☆・総評:90点※小説版を含めてのレビューです。「世界は残酷で恐ろしいものかもしれないけれど、とても美しい。思えば、そんなこと、僕らは最初から知っていたはずなんだ」【シナリオ】PC版;殺人容疑をかけられパトカーから逃亡した木村学、その幼なじみで彼を匿った九条理紗、二人の視点から、学園で起きた殺人事件及びその周囲の事件を眺めていく。小説版;あれから七年。理紗の弟の九条洋一は、とある浮浪少女のサオリと共に、七年前に起きた事件の真相に迫っていく。以上のように、PC版→小説版と物語は続いています。そのため先にPC版からプレイする事をオススメします。シナリオ担当の瀬戸口廉也氏の作品に共通する登場人物の繊細な心理描写は、この作品から既に表れています。一人称的視点描写が秀逸なのですよ、ホント。まぁ、読破後の後味の悪さも共通であり秀逸なのですが・・・。【H】正直、かなり客観視したエロなので艶やかさも色っぽさもありません。つまり使えn(ry【システム】結構バグがあります。パッチを使いましょう。公式サイトは閉鎖したようですが・・・。【音楽】OPは良曲です。曲調とは裏腹に歌詞がこの作品の狂気を物語ってますが。BGMはイマイチかな。【CG&MOVIE】ややクセのあるイラストでアニメチック。オープニングは屈指の出来ですが、この作品とあまりにもイメージが違う明るいムービーです。別名、詐欺動画w【総評】PC版のみだと良作、小説版と併せると名作です。鬱ゲーに興味があれば、プレイしてみると良いでしょう。カタルシスが味わえます。ちなみに、小説版のあとがきに瀬戸口氏の考える"CARNIVAL"の世界が示されています。瀬戸口氏らしいなぁと思わず苦笑。