・シナリオ:☆☆☆☆☆・H度:☆☆☆・GAME:☆☆☆☆・音楽:☆☆☆☆☆・CG:☆☆☆・難度:☆☆☆・総評:95点父親の死を契機に再会した柏木四姉妹とその従兄弟・柏木耕一。雨月山の鬼の伝説が残る地にて彼らが織り成す伝奇物語……Leafが96年に発売したビジュアルノベルシリーズ第二弾。前作の雫に続いてLeafの名を一躍有名にした。多少の古さはあるものの、すべてが高水準でまとめられた作品で物語・原画・音楽のどれを取っても非の打ち所が見当たらない。後にリニューアル版も発売されている(02年)。やはり特筆すべきはシナリオ。多少ダークな描写があるが、全体的にはサスペンス&感動もの。二・三時間程度で終わらせられる量ながら、そのおもしろさは数十時間かかる大作にも匹敵する。初回のプレイでは必ず真のエンディングは見れず、何回もプレイすることで選択肢や隠しシナリオが増えていくのもミソ。選択肢の正解は意外なものが多く、よく考えさせられる。原画はTo Heartの水無月徹氏が担当。初代とリニューアル版では画風がガラリと変わっているので、どちらか好みが別れるところだろう。音楽はシンプルだが場面に合った的確なもので、特にOPに流れる「寝覚月」が素晴らしい。今プレイしても色褪せることない、一度はプレイすることを勧めるゲームだ。