・ｼﾅﾘｵ：☆☆☆☆☆
・Ｈ度：☆
・GAME：☆
・音楽：☆☆☆☆☆
・ＣＧ：☆☆☆☆
・難度：☆

・総評：90点

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　言わずとしれたシナリオライター・虚淵玄執筆作品。
　物語を純粋に楽しんでほしい、との計らいで選択肢は無し。ジャンルはADVに該当すると思いますが、地書きと台詞の表示が差別化されているのは粋な演出でした。

　内容的には、亡き妹に思いを馳せる主人公の復讐劇というのでしょうか。洗練された文章が物語を文字通り大いに彩ります。氏が元小説家志望だけあり、その力量は本物。国語力の乏しい自分は、辞書を引きながらプレイするというなんとも覚束ない感じでした。

　全体的な印象としては、一切合切無駄が無い。決められたルールがあって、キャラクタがそのレールの上を走り終点を目指す。寄り道の出来ない一本道だからこそできた"まとまり"があったと思います。

　CGは男描写に定評のある中央東口氏。この頃はまだ女性を描き慣れていない印象がありますが、原画の巧さとしては特筆している。

　音楽は大変盛り上がりのある曲でした。

　シナリオの大義ここにあり、という作品でした。