・ｼﾅﾘｵ：☆☆☆☆
・Ｈ度：−
・GAME：☆☆
・音楽：☆☆☆☆☆
・ＣＧ：☆☆
・難度：☆☆

・総評：75点

---

今回のレビューは、keyの原点とも言うべき作品、Kanonです。『名作』『泣ける』と名高い作品ですが、それ故に少し厳しく付けています。ご了承下さい。
また、今回は少々否定的な感想も書いているので、この作品のファンの方は不快に思われる可能性もありますが、『こういう風に感じた奴もいるんだな』ぐらいに軽く流して頂きたいです。

シナリオ：いきなりですがこのシナリオ、かなりクセがあります。作品全体で、『奇跡』をテーマとしている作品なのですが、ライターの意図するところが分からないところや、話の辻褄が合っていないのでは？というところが有るように感じられました(私が勘違いしている点があるのかもしれませんが)。
また、『泣かせてやろう』という、いわゆるお涙頂戴的な場面が露骨に見受けられ、なんとなく嫌になってしてしまったところもありました。

H度：PS2版をプレイしたのでありませんでした。ただし、18禁PC版の方もエロは薄いようです。

GAME性：ごく一般的な、読んでいって選択肢を選ぶノベルタイプです。

音楽：名曲揃いです。まさに舞台やシーンに合った曲を惜しむことなく使用しています。音楽に関しては言うことはありません。

CG：樋上いたる氏の原画ですが…こちらも大いにクセがあります。最近では同氏の絵も随分落ち着いていますが、この頃の絵は如何せんアクが強いです。1、2時間ほどプレイしていれば慣れると思いますが、そこまでプレイしても駄目だという方は諦めた方が賢明かもしれません。

難度：標準レベルです。特に攻略サイトなどを見る必要もないと思います。

まぁ、このレビューを見た限りでは、この作品が駄作のようにも、見受けられますが、決してそのような訳ではありません。良作と言って差し支えないでしょう。
ただ、こちらのサイトにレビューを投稿されている皆さんは、手放しで良い点数を付けているのですが、自分としてはそこまで共感できる作品だとは思えなかったので、このような点を付けました。
購入する時の目安にでもなれば幸いです。