・ｼﾅﾘｵ：☆☆☆☆☆
・Ｈ度：☆☆☆
・GAME：☆
・音楽：☆☆☆
・ＣＧ：☆☆☆
・難度：☆☆

・総評：100点

---

ドロドロ三角関係＋長編ストーリー

まぁ……個人殿堂入り確定。

・コストパフォーマンス:+10000円以上
是非購入を推奨。

・音楽、CGについて
話題作りで有名なアーティストを呼ぶくらいならもうちょっとクオリティを上げても良かったと思います。シナリオに対してイベントCGが少なすぎるし、ICに関してはやっつけに近いレベルのものが多く見られました。ビジュアルでごり押ししてくる今の企業と比べると、正直物足りなさを感じます。これなら別にLeafが作らなくても良かったと思うけど、まぁWHITE ALBUMだしねぇ……。

・シナリオについて
丸戸史明マンセーなレビューにしたいわけではないけれど、やっぱりシナリオは別格だったと言わざる得ません。そもそもストーリーを完結させる事自体に期待が持てない今のエロゲーで、単独でここまでの長編を完結させただけでも十分評価に値すると思います。もちろん中身に関しても相当レベルが高かったし、僕の知るところではここ数年にここまでシナリオを練りこんだゲームは皆無だったと思います。
また、いつものテンポの良い快活なイメージの丸戸節を極力抑え、あくまでシリアスな恋愛モノに専念しているのも大きな特徴でしょうね。キャラ独特の言い回しや皮肉で笑いをとっていた今までのスタイルを応用して、キャラの感情表現や心理描写を非常に上手くこなしてたと思います。これは驚愕のレベルでした。

シナリオの大筋としては代表される２人のヒロインの間を主人公がフラフラしてしまうゲームなんで、まぁイライラする人はするでしょう。というかそういう人はそもそも買わないか。
いずれにしろ、君望などに続く業界を代表する作品になり得る要素はてんこ盛りでした。好き嫌いは別として一見の価値はあります。是非プレイしてみて下さい。

★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
好きな人を選んで他の全てを失うか、愛する人を選んで好きな人を諦めるか……。エロゲ至上最大の選択を迫るゲームでした。
かずさのシナリオはさすがに心が痛かったなぁ……。