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冬のロンド DIVA (ふゆのろんど) 戛さん [2008年11月4日]

・シナリオ:☆☆
・H度:☆☆
・GAME:☆☆☆
・音楽:☆☆☆☆☆
・CG:☆☆☆☆
・難度:☆

・総評:65点



新しい家族ができた。
小さな王国へと僕は旅立つ。

雪国のつつましい暮らしど団らん。
ありふれた日常の中で見つけたかげえのない愛。

大切なものは何か。守りたいものは何か。
国のため、自分のため、誰のために生きるのか。

冬のロンド。君にこれが聴こえるか?

現代の雪国を舞台にした物語

シナリオ…冒頭から新しい四人の姉妹ができ、主人公への好感度が高めなのでトゲもなく甘い始まりになります

三人の妹と一人の姉で、主人公の呼び名がそれぞれ違うところにまず反応しました
長女・マリー:弟君
二女・ヴィクトリア:兄上
三女・ダイアナ:兄さん
四女・グレース:お兄様

妹属性はない私ですが、グレース(CV:成瀬未亜)のお兄様にやられてしまいましたね
序盤からアタックしてくるグレースが可愛いのなんの
無口な文学少女のダイアナが徐々に心を開きなついてくるとこもまた良い
前半〜中盤にかけてかなりニヤニヤさせていただきました

それにしても、この作品は雪国が舞台ということで演出、音楽が相まって世界観が素晴らしい
雰囲気作りが出来ているので掴みは良い作品でしたよ

唯一気になる点は、“現代”にしてはルミアウラという国の文明レベルが低く、主人公が日本出身という設定に無理があるところ

ちなみにクリスティーナも途中から登場して攻略可は五人となります

…と、序盤はかなり良作になりえそうな雰囲気を醸し出していたのですが。

↓ここからが本題、中盤以降について

あれ?個別って言える部分ありましたっけ?
一悶着あり、これからイチャイチャの個別ルートに分岐しそうなところだったのですよ
それがいきなりえちぃシーン→エンディングへ

( д)゜゜……

我が目を疑いました(苦笑)

ヒロインとイチャイチャする間もなく突然の幕切れ
序盤が良かっただけにかなりがっかりさせてくれる作りでしたね
一応全員攻略後にアフターがありますがほんのオマケ程度
消化不良もいいとこです
終盤は世間知らずな主人公が一人突っ走るのもいただけない

えち…テキストが短く実用には向きません

システム…ウィンドウが1024×768でエフェクトにも若干の重さはあるもののコンフィグで切り替え可能なのでストレスはなし
演出にも力が入ってました

音楽…Melted Snowをはじめボーカル曲が秀逸
BGMも雪国のイメージを崩さない控えめなとこがGood

CG…安定感があり美麗、ですがほんの少し気になる所が

難度…容易

後半のおざなりなシナリオが全てをぶち壊しました
イチャイチャをプラスするだけで+20点はあげたくなるもったいない作品
ボリュームが明らかに不足していて生殺しになりましたね
グレース可愛いのに!

雰囲気作りが上手く出来ていただけに後半の尻すぼみ具合には失望です
2週目以降は既読スキップで一時間程度

ここまで良作に成り得る要素を秘めてるのにやってくれるとは…

CV
風音
一色ヒカル
佐本二厘
成瀬未亜
遠野そよぎ
※メインヒロインのみフルボイス

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