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Volume7 RococoWorks (ぼりゅーむせぶん) 真風さん [2008年11月1日]

・シナリオ:☆☆☆
・H度:☆☆☆
・GAME:☆☆
・音楽:☆☆☆
・CG:☆☆☆☆☆
・難度:☆

・総評:74点



■あらすじ
―時は現代。
世界各地で【生物の住来を拒むドーム型の不可視の障壁の出現する】スフィア化現象が確認されていた。
日本でも間もなく、首都圏の街【奈々浜】で起きる……しかし、事象はそれに止まらなかった。

【ドーム内域の地形・建物が約100年巻き戻った】

一瞬に現代の風景は消え、過去の街並みに経ち帰る。
内世界(インナードーム)に取り残された人々は隔離された環境に戸惑いながらも、外世界(アウターへヴン)からの支援を受けつつ、古き環境に適応することを選ぶ。

2年後、そこに足を踏み入れた学生によって、運命が動き始める。
そして、内世界を報道するレポーターの紀野梗香と専門調査機構から派遣された常盤十丸。
2人は互いに協力し合い、奈々浜に起きた怪現象の原因究明に乗り出すのだった。

■シナリオ
進行の順序としては、
【外世界編】→【内世界編】→【真世界編】
という構成で読み進めていくことになる。
プレイヤーはその内、【内世界編】の3人を含めた6人の主人公を視点にすることになる。

【雑感】
このソフトは基本、日常や個別の概念のない群像劇で、外世界編を含めたテキストの要所要所に後々のフラグが散りばめられている。
伏線やその回収自体はある程度の世界観を最初に作った、世界観ありきの物語だと感じる。
なので、設定もそうだがある程度の練り込んだ世界観とシナリオだと思う。

反面、これから盛り上がると思った処で、次々と視点が変わってしまう為にシナリオを引き立てる演出とキャラの感情移入がしにくい。
各ヒロインと惹かれあい、セクロスに入る流れにもどうにも説得力に欠ける。
それと大方の伏線は回収されているけど、終盤がご都合主義なので、その辺もやや好みが分かれる。

……あと百合展開はスタッフの趣味以外の何物でもないだろう(苦笑)

■H
【回想数】
・梗香4 琴良3 さくら3 
【百合枠】
・由梨江×ヴァレンティナ1 由梨江×マリ2

数から言えば、普通かやや、頑張ってる。
百合枠は人によってはマイナスになるので、何とも言い難い(筆者自身も好きとまではいかない)
濃さは何だか、笛氏の原画がエロ向きでないかか、薄く感じてしまう。
地味に成瀬未亜のロリ風味のエロが声質を生かしてて、
イイ

■GAME
特段に目立ったものはないが、マップ中にヒロインの位置を表示してくれたりと標準のシステムを丁寧に作ってくれてるとは思う。

■音楽
Ritaが主題歌【Perfect World】と声優、双方を担当。
が、曲の質は挿入歌【ゼロの軌跡】(vo:観月あんみ)
の方が印象に残ってる。

■CG
笛氏の原画、タッチは既に完成されていると思う。
ひたすら、可愛い。しかも、丁寧。
エロに向いてるかは兎も角として、笛氏の原画担当のエロゲを提供してくれる安住の地となってほしいな

■難度
群像劇なので、最終的に辿り着く結末は一本道。
強いて言うなら、琴良ルートで進めるのは後回しのがイイ気がする(ネタバレ的な意味で)

■総評
かなり、惜しい。佳作。
同日のエンゲージリンクスを王道だとして、ぼるしちはやや、変化球な感じですかね
中盤までは良作を付けても差し支えないと思った。
しかし、複線の回収と結局、無理やりすぎる展開が仇となってしまった。
スタッフの前作、カタハネには決まった固定主人公がいない分、魅せたい部分が引き出されていたし、今作のご都合主義も目立たなかった(百合は多いが)
カタハネを美化するつもりはないが、カタハネにやや、劣りつつも面白いとは言える

★ネタバレ(↓に白文字で書かれています)
とりあえず、無修正画によって回収告知されたのでいまのうちに(ry
あとそのまんま、修正パッチ充てると消えちゃう仕様

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